(62)タバコにおいてジャガイモYウイルスの全身移行効率はキュウリモザイクウイルスと混合感染させると高められる
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概要
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タバコにキュウリモザイクウイルス(CMV)とジャガイモYウイルス(PVY)を混合感染させると,PVYの蓄積量は接種葉,非接種上位葉の下位部においてはPVY単独感染タバコと比較してほとんど差は無いが,混合感染時におけるPVYは非接種上位葉の上位部においては単独感染と比較してPVY蓄積量が多いまたは早い段階で増殖が認められ,増殖の促進というよりは移行が速まったために上位部において蓄積量が多いと考えられた.そこで,混合感染によるPVYの移行への影響を調査した.まず,接種葉における維管束への侵入を調査した結果,維管束への侵入はPVY混合感染の方が単独感染時より遅いことが確認された.さらに維管束侵入後のPVYの全身移行への影響をtissue blot法によって調査した結果,茎頂付近においてはPVY混合感染の方が単独感染時より速い時間で検出された.以上の結果から,PVYはCMVと混合感染させると維管束侵入後の全身移行効率が単独感染と比較して高まることが示された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
東條 元昭
大阪府大院農生
-
大木 理
大阪府大院農生
-
梁 宝成
大阪府大院農生
-
大木 理
大阪府大院生環
-
東條 元昭
大阪府大院生環
-
谷井 正樹
大阪府大院農生
-
大木 理
大阪府立大学農学生命科学研究科
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