インライン処理指向のプログラミング言語
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
インライン処理はデータを1件別に入力し, チェック, ファイル処理や計算などを行って, 結果をその場へ出力する方式で, オフィス・コンピュータや分散処理の端末側で広く実用されている. この方式では, キーボードからのストリング型データやキャラクタ・ディスプレイからの2次元型データを入力し, 会話形式で項目単位にデータを処理して, プリンタやディスプレイに出力する. したがって, バッチ処理と比較して最終結果は同一でもプログラムは違ったものになる. インライン処理のプログラムをCOBOLやRPGで作成すると, これらがユニット・レコードの取扱いをベースにしているため複雑なものになる. このことはキャラクタ・ディスプレイのシステムで顕著である. 筆者らはインライン処理の特質をシステム, 入出力および処理の面から分析し, その結果に基づいて表形式の言語"プログレス"を開発した. プログレスでは8種類の指示書と呼ばれる記入用紙にプログラムの条件を記入するようになっており, COBOL比でコーディング行数が1/2〜1/5程度に減少し, プログラム作成の生産性が2〜3倍に向上できることが確かめられた. プログレスはMELCOM 80シリーズ(オフィス・コンピュータで主メモリ 64KBから)のユーザで広く活用され, 生産性向上に役立っている. 本文ではプログレスの言語およびコンパイラについて報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-11-15
著者
-
魚田 勝臣
専修大学
-
富沢 研三
三菱電機
-
魚田 勝臣
専修大学経営学部
-
溝口 徹夫
三菱電機(株)情報電子研究所
-
魚田 勝臣
三菱電機(株)計算機製作所
-
小碇 輝雄
三菱電機(株)計算機製作所
-
富沢 研三
三菱電機(株)計算機製作所
-
溝口 徹夫
三菱電機(株)
関連論文
- ユーザーニーズに直結した仕様書のあり方について
- 学習スタイルに適応したe-Learningコンテンツの構成法
- 集合の概念に基づく知識表現と推論
- 情報資源辞書システム(IRDS) (データベースの標準化動向)
- ワークステーションデータベース管理システムの並列操作履歴機能
- ワークステーション・データベース管理システムのカタログド・プロシジャ
- 意思決定支援システム
- 8. ソート法 (アルゴリズムの最近の動向)
- "B-tree"によるデータ管理
- パネル討論会 : SEは何を学ぶべきか, 何を学ぶべきでないか
- 層別化および可視化による情報処理システムの構築
- 層別化及び可視化による情報処理システムの構築
- SIにおける(中規模)システム開発手法:開発および保守環境
- SIにおける中規模システム開発手法について
- インライン処理指向のプログラミング言語
- 漫画を用いたプログラム可視化の試み
- 情報リテラシ教育の発想と展開 (情報リテラシ教育特集)
- 構成主義に基づいた情報リテラシ授業の展開(岩手の会)
- 構成主義に基づいた情報リテラシ授業の展開
- モデルの適応によるオフィス情報システムの構築
- 大特集「プログラミング言語の最近の動向」の編集にあたって
- DMS-3; オフィスコンピュータMELCOM 80シリーズ用データベース管理システムの開発
- 『IT テキスト 基礎情報リテラシ』教材の改訂
- 「教育メディアセンタ」設立試案
- SIにおける中規模システム開発手法
- ソフトウェアプロダクトの進化のシナリオ
- 業種別パッケージ調査におけるグラウンデッド・セオリの応用
- N-15 ディベートを題材とした情報リテラシ科目の展開(語学教育-情報リテラシィ,N.教育・人文科学)
- 講義のプロセスモデルと情報リテラシ授業への応用
- 浦 昭二, 細野 公男, 神沼 靖子, 宮川 博之(共編著), 情報システム学へのいざない : 人間活動と情報技術の調和を求めて, 培風館, 1998, 218P, 2300円+税, ISBN4-563-01402-8
- パッケージビジネスの確立と展開について : 2000年問題後のソフトウエア産業の繁栄を目指して
- 情報リテラシ授業における自主的発言の促進を意識した授業実践
- オフィス情報システムのグラフ記述の一方式
- 事務用簡易言語の動向
- 23. 事務処理用簡易言語 (プログラミング言語の最近の動向)