オフィス情報システムのグラフ記述の一方式
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概要
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オフィス情報システムは人間系と機械系によって構成されており, それらの間における対話の非常に多いシステムである. 本論文はこのようなシステムの構築, 運営および維持の過程で利用されるシステムをグラフによって記述する方式の提案に関するものである. これまで, オフィス情報システムを把握する一般性のある包括的な概念は確立されていない. 本論文は, それを処理手続きの面から捉え, 情報システムを階層構造をもったタスクの集合, 各タスクをアクティビティの順序だった集合, と考え, アクティビティの構成および進行, タスクの起動および対話, などの諸概念を明確にし, それらを表現する実用的なグラフ記述方式(GROSS)を開発した. 現状での対話は人対人が主体であるが, 将来は人対機械および機械対機械の対話の比重が増大する. GROSSは人間と機械の系を統一された概念と記法で表現でき, かつそれら相互間の対話を明確に記述できるので, 将来人間と機械の対話の方式に変遷があっても十分対処できる. 概念と記号系は計算機やシステム理論でなく, 現実のオフィス情報システムに求めたので実務家が理解しやすい. オフィス・システム業務を熟知した彼らが, システムの運用のみならず, 構築および維持にも参加できるようにするため, GROSSは理論面より実用性を重視している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-03-15
著者
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