ユーザーニーズに直結した仕様書のあり方について
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概要
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システム構築に於ける各工程毎の仕様書の記述方法、内容、様式などについて定まったものはなく、メーカ、ディーラ、ソフトハウス、ユーザがそれぞれに独自の形で作成しているのが実情である。そこで同一機種を扱うメーカ,ディーラ,ソフトハウスのシステムエンジニアがグループを作って「仕様書の共通化」に取り組んだ。参加メンバーが上流から下流に至る工程毎の仕様書の持ち寄り分析・検討していく中で、開発側の意向だけを組み入れた書式になっていることが判った。利用者(ユーザ)側にとって必要な仕様書も利用者に判りづらいのではないか、また、実際に運用していく場合に充分に利用されているのであろうか、といった疑問が出て来た。一方、開発側からみても、重複作業の防止、保守の容易さはどうか、ドキュメントは再利用されているのか、工程間の引継ぎの容易さはどうか、グループ間での統一や生産性の向上の反映されているか等の疑問が出て来た。このような状況の中で、ユーザニーズに合った、また開発側のメリットも考えた場合にどのような仕様書が良いのかについて検討を始めた。第一段階として今回は30人月規模の事務処理システムを想定し、まずプログラム仕様書の様式を検討した。本報告ではこのような問題を解決し、真にユーザニーズに直結したシステム構築を目的とした、仕様確認段階からオペレーションレベルを意識したドキュメントを提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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杉本 直也
三菱電機株式会社 情報通信システム開発センター
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杉本 直也
三菱電機(株)情報システム研究所
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渡辺 博志
(株)シーエーエル
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林 泰洋
(株)オービック
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浅川 千秋
(株)カナデン
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坂本 裕弘
(株)ヒロケイ
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魚田 勝臣
専修大学
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魚田 勝臣
専修大学経営学部
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