視線移動を考慮した頸髄損傷者用ペン型ポインティングデバイス(<特集>次世代ヒューマンインタフェース・インタラクション)
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概要
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GUI環境での入力には, キーボードの打鍵操作と, マウスなどポインティングデバイスのポインティング操作とクリック操作が必要である.頸髄損傷による四肢麻痺者は, 上肢にも運動および感覚機能障害を有するため, 手指によるキーボード打鍵は困難であり, 装具によりスティックを掌に固定し打鍵などを行う.また, 彼らはマウス操作も困難であり, 打鍵操作によるマウス代替装置やトラックボールを利用することが多い.マウス代替装置の場合, 感覚機能代償のために打鍵するべきボタンを視覚で確認する必要がある.そのため, 視線を頻繁にマウス代替装置へ移動させる.トラックボールの場合, 打鍵とポインテイングを別の上肢で操作するため, 操作の変更ごとに肘関節挙上のための体幹姿勢変化が生じる.今回, 1つのスティックにキーボード打鍵機能のほかに, 任意の位置でスティックを倒すことによるポインティング機構と, キー打鍵と区別可能な押込み式クリック機構も有するペン型入力装置を考案した.これはポインティング操作とクリック操作における視線移動の低減と, 操作時の体幹姿勢に変化が少ないという特徴を有する.マウス代替装置, トラックボールとの比較実験では、視線移動回数は本方式がボタン式に比べて少なく, 操作時間は習熟するにつれて学習効果が現れ速くなることが認められた.
- 1998-05-15
著者
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