コミュニケーションの困難からとらえた肢体不自由とその支援(〈特集〉障害のある人のコミュニケーションと支援)
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概要
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コミュニケーションについて情報理論の観点からモデル化を行い、利用するメディアごとに分類をした。言語コミュニケーションに限定すれば、電子メディアを共通の情報媒体とすることで、遠隔地とのコミュニケーションや、利用者に視聴覚障害や肢体不自由があっても直接コミュニケーションを図ることが可能となる。肢体不自由障害のコミュニケーションを疎外する要因は、会話が困難な場合と、機器操作が困難な場合とがある。会話を支援する際には、文字(言語)を利用する方法とシンボル(非言語)を利用する方法、さらには即応性の高い方法と表現力の高い方法など、利用者の身体機能や目的、用途に応じた選択が必要となる。機器操作を支援する際には、利用者の生活環境への適合(個別対応)が必要なため、専門技術と経済的支援が不可欠となる。このように意思伝達装置などの導入には高度な専門技術のある支援者が必要であり、現時点では地域格差が大きい。「完全参加と平等」に必要なコミュニケーション拡大への支援はまだ充分ではなく、支援制度などを充実させる必要がある。
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