(83)シュードモナス製剤を用いたトマト根腐萎凋病及び青枯病の連続的な防除効果
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概要
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トマト半促成栽培(4〜7月どり)は,栽培前〜中期において根腐萎凋病が,後期に青枯病が発生する栽培型である.そこで,Pseudomonas fluorescens FPH9601及びFPT9601株を含有したシュードモナス製剤(製品名:セル苗元気)を用い,両菌株を定着させた苗の根腐萎凋病及び青枯病に対する連続的な防除効果を検討した.シュードモナス製剤及びFPH9601株混入培土を充填したセルトレイにトマト品種ハウス桃太郎を2001年11月26日播種した.ガラス温室内で育苗後2002年2月21日に根腐萎凋病及び青枯病の両病害汚染ほ場に定植し,対照薬剤としてクロルピクリンを用いた.3月8日から,根腐萎凋病は病勢進展が緩慢になった6月18日に,青枯病は7月16日まで発病調査を行い,茎部の褐変程度は5段階に分けて7月26日に調査した.根腐萎凋病及び青枯病の発病株率,茎部の褐変程度は,シュードモナス製剤区:4.0%,38.9%,1.5,FPH単独区:6.7,50.7,1.2,クロルピクリン処理区:13.6,93.7,2.8,無処理:16.2,77.4,2.6であった.シュードモナス製剤区の防除価は根腐萎凋病75.3,青枯病49.7で,茎部の褐変程度も軽く,両病害に対して連続的な防除効果か認められた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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