(40)新しく育成されたイネいもち病菌レース国際判別系統のわが国のイネいもち病菌標準菌株に対する反応
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概要
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25の抵抗性品種・系統のイネいもち病抵抗性遺伝子を感受性品種の麗江新団黒谷へ導入し,23の抵抗性遺伝子各々を1個づつ持つ29系統からなるイネいもち病菌レース国際判別系統(International Rice Blast,IRBL)が育成された(Tsunematsu et al.,2000).この国際判別系統を国内のイネいもち病菌のレース検定に適用できるか,25レースからなるイネいもち病菌レース漂準菌株29(内藤,1999)を噴霧接種しその反応を調べた.野生イネOryza minuta由来のPi9(t)を持つIRBL9-Wは供試したすべての菌株に抵抗性反応を示した.一方,IRBL19-A,IRBLsh-S,IRBLsh-B等はすべての菌株に感受性反応を示した.Pi k座の複対立遺伝子系統のIRBLkp-K60はIRBL7-Mと,IRBLkm-Ts及びIRBLkh-K3はIRBL1-CLと,またIRBLi-F5はIRBL3-CP4と,IRBLb-BはIRBL11-Zh及びIRBL12-Mとすべての供試菌株に同じ反応を示した.K59由来のPi tを持つとされたIRBLt-K59がすべての菌株に感受性を示した以外,わが国の判別品種の反応と対応する真性抵抗性遺伝子型のIRBLの反応は一致した.Pi tを持つ系統は再度,交配し選抜中である.これらの結果から今回選定された国際判別系統はわが国のイネいもち病菌のレース検定に使用可能と考えられた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
加藤 浩
作物研究所
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加藤 浩
農研機構・作物研究所
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井辺 時雄
農業・生物系特定産業技術研究機構
-
井辺 時雄
作物研
-
林 長生
生物研
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林 長生
農業生物資源研
-
井辺 時雄
農研機構作物研
-
加藤 浩
宮崎総農試
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井辺 時雄
農研機構・作物研究所
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