(26)いもち病抵抗性遺伝子PikおよびPizに対応するイネいもち病菌の非病原性遺伝子の同定
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概要
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イネいもち病菌の関東51号およびフクニシキに対する非病原性遺伝子を明らかにするため本実験を行った.関東51号に非病原性の菌株84R-62B(レース447)とフクニシキに非病原性の菌株Y93-245c-2(レース337)を交配し,得た単子のう胞子分離株,115菌株の病原性反応を調べた.関東51号,フクニシキに対する非病原性株と病原性株の分離比は,それぞれ67:48,62:53で,いずれも1:1の理論比に適合することから,それぞれ1つの遺伝子が関与していると推察された.これらの非病原性遺伝子を同定するため,イネ農林3号(+)と関東51号の交配後代(F3)100系統に標準菌株P-2b(AvrPikを有する)と84R-62B,イネAK61(+)とフクニシキの交配後代(F3)100系統に標準菌株研54-20(AvrPizを有する)とY93-245c-2をそれぞれ噴霧接種したところ,比較した2菌株の各100系統に対する病原性反応は全く同一であった.また,両交配親株とも非病原性遺伝子AvrPish,AvrPi19(t)を有しないことが判っていることから,84R-62Bおよび93-245c-2が有する非病原性遺伝子は,それぞれ抵抗性遺伝子PikおよびPizに対応するもので,これらをAvrPikおよびAvrPizと同定した.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
草場 基章
佐賀大農
-
八重樫 博志
佐賀大農
-
安田 伸子
中央農研
-
林 長生
生物研
-
藤田 佳克
中央農業総合研究センター
-
藤田 佳克
北陸農業試験場
-
安田 伸子
中央農業総合研究センター
-
藤田 佳克
北海道農研
-
羅 朝喜
佐賀大農
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