ササニシキマルチラインの葉いもち抑制に関与する要因
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概要
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マルチラインの病害抑制メカニズムを明らかにするため, ササニシキマルチラインの葉いもち抑制に関与する要因の解析を行った。親和性および非親和性のササニシキ同質遺伝子系統を混合栽培した区のほうが, 親和性のササニシキ同質遺伝子系統同士を混合栽培した区よりも, 葉いもちの発病は抑制された。混合両系統に病原性を有するいもち病菌を伝染源とした区より, 病原性および非病原性のいもち病菌を伝染源とした区のほうが, いもち病の発病は抑制された。本試験結果より, ササニシキマルチラインの葉いもち抑制要因として「誘導抵抗性」の関与が明らかとなった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1996-08-25
著者
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八重樫 博志
佐賀大農
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園田 亮一
野茶研
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中島 敏彦
東北農研
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園田 亮一
東北農業試験場水田利用部
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八重樫 博志
東北農業試験場水田利用部
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中島 敏彦
東北農業試験場
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齊藤 初雄
東北農業試験場
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齊藤 初雄
中央農研
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