TangibleChat : 打鍵振動の伝達によるキーボードチャットにおける対話状況アウェアネス伝達の試み
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概要
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オンラインチャツトは,現在最も広く利用されているネットワーク上でのコミュニケーション手段の1つである.しかし,そこでは基本的に文字情報しかやりとりできないため,非言語情報が欠落してしまう.この結果,同じ文であっても,その発話者がどんな心境や状況でその発話をしたのかが不明瞭となってしまう.そこで本研究では,オンラインチャットで必ず行われ,かつ最も自然な行為である「打鍵」に着目する.これは,打鍵行為に各種の対話状況が表出されると思われるからである.そこで打鍵によって生じる振動を対話相手に伝達し,触覚情報として提示することにより,対話状況アウェアネスを伝え合うことを試みる.プロトタイプシステムであるTangibleChatを用いた実験の結果,振動の伝達によって複数の話題の同時進行が減少し発話順序交代が円滑化すること,および,感情が伝達される可能性があることを確認した.
- 2003-05-15
著者
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西本 一志
北陸先端科学技術大学院大学
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山田 裕子
北陸先端科学技術大学院大学
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平野 貴幸
北陸先端科学技術大学院大学
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山田 裕子
北陸先端科学技術大学院大学:(現)ウェブテクノロジー株式会社
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平野 貴幸
北陸先端科学技術大学院大学:(現)セイコーエプソン株式会社
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