ブドウ栽培における簡易防鳥ネット導入による鳥害回避の試み
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概要
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高齢化が進む山間自給農業地域を主な対象として, 取り扱いが容易な簡易防鳥ネットとその設置を前提としたデラウェア栽培方法による鳥害対策を試みた.ネットの設置に際して, 作業上の困難さはみられず, 脚立上での作業など危険な作業も必要としなかった.また, ブドウに対する加害鳥のヒヨドリは棚下からの侵入を好む傾向があり, 棚下側面のみにネットを設置しただけでもある程度の鳥害防止効果が得られた.さらに棚上側面にもネットを設置した場合は, 栽培管理作業を行う際にネットをたぐり上げて作業する必要が生じたが, 鳥害は完全に防止された.以上より, 本栽培法は山間地の鳥害常発園において適用できる可能性が高く, また棚下側面にネットを設置し, さらに棚上側面にも必要に応じて設置することにより, 効率的な鳥害防止が可能であると考えられる.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2005-11-25
著者
-
高藤 晃雄
京都大学大学院農学研究科
-
高藤 晃雄
京都大学大学院農学研究科生態情報開発学研究室
-
井上 雅央
奈良県農業試験場
-
米田 健一
奈良県農業技術センター
-
一ノ瀬 浩史
ネクスタ
-
一ノ瀬 浩史
ネクスタ株式会社
-
Takafuji Akio
Kyoto Univ. Kyoto Jpn
-
井上 雅央
Nara Prefectural Agriculture Experiment Station Hillside Branch
-
井上 雅央
奈良県農業技術センター高原農業振興センター
-
井上 雅央
奈良県農業技術センター
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