Radioallergosorbent Test(RAST)による Dermatophagoides farinae 特異的IgG抗体の測定 : Double Antibody Antigen-Binding Assay および Protein A Solid-Phase Radioimmunoassay との比較

概要

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抗原を付着させたポリスチレシチューブおよび^<125>I標識抗IgG-Fcを用いてIgG抗体測定を試みた.ハウスダストの主要抗原である Dermatophagoides farinae に対する皮膚テストが陽性である気管支喘息患者65例を対象として血清中 D.farinae 特異的IgG抗体をポリスチレンチューブを用いたIgG-RASTで測定し double antibody antigen-binding assay と protein A solid-phase radioimmnuoassay によるIgG抗体の測定と比較検討した.またIgG-RAST で得られた放射活性値をIgG量に換算する方法を試みた.IgG-RASTは double antibody antigen-binding assay とは r=0.90(p<0.001), 0.90(p<0.001), protein A solid-phase radioimmunoassay とは r=0.88 (p<0.001)と良い相関を認めた.D.farinae あるいはハウスダストで減感作療法を行っている群では40例中4例を除き, IgG抗体量は正常域上限(6.8μg/ml)を越えていた.24例の減感作未施行群でも約半数で正常域上限を越えるIgG抗体量が測定された.8例で減感作施行前後で比較すると, 施行後では5例でIgG抗体量が施行前に比し, 2から3倍に増加していた.
日本アレルギー学会の論文
1983-09-30