気管支喘息患者の末梢血リンパ球の Adenosine Deaminase と Purine Nucleoside Phosphorylase
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概要
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気管支喘息では, β adrenergic 受容体の機能低下, α adrenergic 受容体の機能亢進が推測され, cAMP, cGMP のレベル異常が報告されている.adenosine deaminase(ADA)の低下は cAMP を上昇させ, またその次の段階の酵素である purine nucleoside phosphorylase(NP)と免疫反応の関係も推測されてきた.cyclic nucleotides をコントロールするであろうこの2つの酵素活性を喘息患者のリンパ球について測定した.抗喘息薬を服用していない非発作時の喘息患者のリンパ球当りの ADA 活性は健常人と差はみられなかったが, NP 活性は喘息群36.4±17.0units/10^7 リンパ球, 健常群26.4±6.8units/10^7 リンパ球で, 喘息群で有意に高値を示した.喘息の病態と purine salvage 回路の関係は明らかでないが, AMP より GMP 産生の方向に働いている可能性がある.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1977-06-30
著者
-
螺良 英郎
国立療養所刀根山病院
-
富永 憲治
徳島大第3内科
-
矢田 健太郎
徳島大学医学部第3内科
-
小川 紘一
徳島大学医学部第1内科
-
富永 憲治
徳島大学医学部第三内科
-
螺良 英郎
徳島大学医学部第三内科
-
螺良 英郎
徳島大学医学郎第三内科
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