び慢性胸膜中皮腫 : 免疫化学療法によって寛解を得た一症例
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概要
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54才男性のび慢性胸膜中皮腫例について免疫化学療法により寛解状態を得たので報告する.健常リンパ球と結核菌体成分BCG-CWSとを反復して胸腔内投与し,全身的にはACNU,Vincristine,FT-207による癌化学併用療法を行ない,胸水消失および寛解状態を得た.しかし3週間後,再燃したため,Adriamycinの大量問歌的静脈内投与とBCG-CWSの胸腔内投与により,再び寛解状態を認め,症状発現時より16ヶ月後の現在,寛解を維持している.水腫瘍はその進展様式ならびに性質上,胸腔内への免疫刺激療法剤の投与は抗腫瘍効果を高めえた点で有用と思われる.緒言び慢性胸膜中皮腫は頻度的にまれであるが放射線療法および癌化学療法には奏効しない疾患とされている.私共は癌化学療法剤の全身投与に加えて,BCG-CWSの胸腔内投与を併用することにより胸水の消失および寛解状態を得たので報告する.
- 日本肺癌学会の論文
著者
-
螺良 英郎
徳島大・医3内
-
曽根 三郎
徳島大学医学部第三内科
-
久野 梧郎
徳大3内
-
曽根 三郎
徳島大学医学部分子制御内科
-
尾崎 敏夫
徳島大学医学部第3内科学教室
-
螺良 英郎
徳島大学医学部第三内科
-
尾崎 敏夫
徳島大学
-
久野 梧郎
徳島大学医学部第三内科
-
熊谷 久治郎
徳島大学医学部内科学第三講座
-
螺良 英郎
徳島大学医学郎第三内科
-
久野 梧郎
徳島大学医学部第3内科
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