進行肺癌患者の免疫能と感染
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概要
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肺癌の進展に伴い,特に進行肺癌患者での免疫診断パラメーターは全般的に低下している。しかし,かかる非特異的免疫診断パラメーターが,宿主のもつ抗腫瘍細胞効果や腫瘍に対する抵抗力とどれだけ相関しているかは明らかではない。免疫能診断パラメーターの動きでもって,いわゆる癌免疫療法の効果を測定,評価するわけにはいかない。進行癌では,免疫能の低下のみならず,その他の宿主防御能も全般に低下していて,宿主はいわゆるcompromised hostとなっていて易感染の原因となる。compromised hostの誘因には,医原性因子が関与する。
- 日本肺癌学会の論文
- 1985-05-31
著者
-
螺良 英郎
国立療養所刀根山病院
-
曽根 三郎
徳島大学医学部第三内科
-
滝下 佳寛
徳島県立中央病院内科
-
矢田 健太郎
徳島大学医学部第3内科
-
曽根 三郎
徳島大学医学部分子制御内科
-
中山 拓郎
徳島大学医学部第3内科
-
滝下 佳寛
徳島大学医学部第3内科
-
佐々木 春夫
徳島大学医学部第3内科
-
佐々木 春夫
徳島県総合健診センター
-
滝下 佳寛
徳島大医
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