モルモット補体第3成分の精製法の検討
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概要
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モルモット補体第3成分(C3)の分離精製に従来用いられてきたセルローズイオン交換カラムクロマトグラフィーの条件では, 他の補体成分, 特にC7およびC5 site generation inhibitor (C5 inh)の混在をさけることが困難であつた.現報では, C3精製の条件を検討した結果, 次の4種類の異つた方法のいずれによつても他の補体成分をほぼ完全に除いた高純度のC3を得ることに成功した.1.pH 6.2でのDEAEセルローズカラムクロマトグラフィーによるC3分画.2.pH 6.2での等電点沈澱によるC3分画.3.pH 7.5でのDEAEセルローズカラムクロマトグラフィーとCMセルローズカラムクロマトグラフィーの反覆でC5 inh.存在する分画を除く方法.4.等電点分画法(Iso-electrofocusing)による方法.これらの方法にて取られたC3標品は, 高感度のradio-immunoelectro phoresisによるテストの結果でも補体成分以外の血清成分の混在をも検出できなかつた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-12-30
著者
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