腹式呼吸併用のストレッチ体操前後での立位における心電図R-R間隔変動のスペクトル解析
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概要
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平均年齢46.2歳(31歳〜57歳)の健常な女性12人において, 腹式呼吸併用のスタティックストレッチを主体とするヨーガ式体操実施前後での心電図R-R間隔変動を測定し, 最大エントロピー法(MEM)によるスペクトル解析を行った。体操後, 立位において, 心電図R-R間隔とLF(低周波:low frequency)値が共に有意(P<0.05)に増加した。HF値(高周波:high frequency)は増加傾向にあるものの有意ではなかった。先の研究においての, 体操前後の, 仰臥位での心電図R-R間隔変動のスペクトル解析の結果, および気分変化や不安心理の評価結果をも考慮すると, 検討の余地はあるものの, 腹式呼吸併用のストレッチ体操が, 筋肉や血管を介して, 自律神経系に働きかけ, 仰臥位ではリラクゼーション効果を, 立位ではリラクゼーション効果に加え活力をも誘発したものといえるかもしれない。
- 1999-03-20
著者
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笠井 久隆
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
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笠井 久隆
東京都立保健科学大学
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小口 江美子
昭和大学 医学部薬理学教室
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小口 江美子
昭和大学医学部・薬理学教室
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