骨形成に関与するコラーゲン高親和性タンパク質の精製とその特徴づけ
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概要
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骨形成は, コラーゲンを主体とする有機基質へのカルシウム沈着が特徴的であり, 多くの非コラーゲン性タンパク質により微妙に調節されているものと考えられている。本研究は, 骨からコラーゲンに高い親和性をもち骨形成に関与する新規タンパク質を探索し, 骨再生への応用を目的としている。我々は酢酸脱灰法により骨タンパク質を抽出し, 同時に抽出されたコラーゲンをコラゲナーゼで断片化して除去し, 効率のよい酸性タンパク質の精製方法を開発した。この方法により, コラーゲンと共存するアスパラギン酸(Asp)やグルタミン酸(Glu)に富む数種の酸性タンパク質及びI型コラーゲン架橋N-テロペプチドが検出された。前者は, SDS-PAGEにおけるStains-all染色及びアミノ酸配列分析の結果から, 複数の類似タンパク質が互いに会合していると推測され, その一部はコラーゲンに高い親和性をもち, 骨の石灰化に重要な役割を持つと考えられた。
- 日本保健科学学会の論文
- 2004-12-25
著者
-
祭 友昭
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科整形外科学講座
-
祭 友昭
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科整形外科学講座:首都大学東京人間健康科学研究科フロンティアヘルスサイエンス学域
-
祭 友昭
首都大学東京 大学院 人間健康科学研究科フロンティアヘルスサイエンス系 神経再生科学
-
笠井 久隆
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
村上 拡治
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
米本 恭三
東京都立保健科学大学
-
笠井 久隆
東京都立保健科学大学
-
伊藤 尚
青山学院大・理工
-
米本 恭三
東京都立保健科学大
-
米本 恭三
東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
伊藤 尚
青山学院大学大学院理工学研究科
-
村上 拡治
青山学院大学大学院・理工学研究科
-
濱本 洋子
国立看護大学校看護学部
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