マストパランのN末端4残基フラグメントはアミノ酸置換によりニコチン性アセチルコリンレセプター抑制効果が増強する
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概要
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マストパラン(MP)はクロム親和細胞に作用しカテコールアミン(CA)放出を引き起こすことが知られている。我々はすでに, MPのN末端領域がCA放出活性に大きく寄与していること, MPのN末端4残基フラグメント(INLK-NH_2;N-4)はそれ自身にはCA放出活性が認められないが, ニコチン性アセチルコリンレセプター(nAChR)に選択的に作用して抑制効果を示し, その作用部位はAChと異なることを示唆した。今回我々は, 13種N-4アナローグを新規に合成しAChによるCA放出抑制効果を比較し, 以下のような結果を得た。(1)1-2位あるいは4位アミノ酸のロイシンあるいはアルギニン置換により抑制効果が増強された。(2)最も抑制効果の強かったアナローグであるLLLK-NH_2はN-4の約6倍の抑制効果を示した。これら新規ペプチドはnAChRの関与する疾患への治療薬としての応用が期待される。
- 1999-09-25
著者
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笠井 久隆
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
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笠井 久隆
東京都立保健科学大学
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伊藤 尚
青山学院大・理工
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伊藤 尚
青山学院大学大学院理工学研究科
-
熊倉 鴻之助
上智大学・生命科学研究所
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熊倉 鴻之助
上智大学生命科学研究所
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臼井 正哉
青山学院大学大学院・理工学研究科
-
物井 則幸
青山学院大学大学院・理工学研究科
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中田 英夫
青山学院大学大学院・理工学研究科
-
熊倉 鴻之助
上智大・生命科学研
-
熊倉 鴻之助
上智大学生命科学研究所神経科学部門
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