骨中コラーゲン高親和性タンパク質の骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1細胞の骨形成過程に及ぼす影響
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概要
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我々は既に,ウシ大腿骨皮質骨中にコラーゲンに高親和性を持つ,酸性タンパク質を検出,報告した。本研究では,骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1細胞の培養系を用いて,このコラーゲン高親和性タンパク質(C-HAP)が骨形成過程に及ぼす影響を検討した。C-HAPを含む内因性のタンパク質精製画分(2画分)と外因性のポリグルタミン酸(PGA)をそれぞれMC3T3-E1細胞の培養系に添加し,細胞形態,ALP活性および骨基質の石灰化を評価した。その結果,(1)PGAはALP活性を増強し,タンパク質の集積と骨基質の石灰化を促進したこと,(2)C-HAPはALP活性を減弱し,タンパク質の集積と骨基質の石灰化を促進したこと,また,(3)PGAが細胞を多角形に保つのに対して,C-HAPは細胞を紡錘形に変えたことが明らかとなった。以上の結果を踏まえて,骨中のコラーゲン高親和性タンパク質の骨形成過程における役割を考察した。
- 2010-03-25
著者
-
村上 拡治
首都大学東京大学院人間健康科学研究科
-
細川 健太郎
東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
祭 友昭
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科整形外科学講座
-
笠井 久隆
首都大学東京大学院人間健康科学研究科
-
井上 順雄
首都大学東京大学院人間健康科学研究科
-
祭 友昭
東京慈恵会医科大学大学院医学研究科整形外科学講座:首都大学東京人間健康科学研究科フロンティアヘルスサイエンス学域
-
祭 友昭
首都大学東京 大学院 人間健康科学研究科フロンティアヘルスサイエンス系 神経再生科学
-
笠井 久隆
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
村上 拡治
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
細川 健太郎
東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科:慶応大学医学部坂口光洋記念講座
-
井上 順雄
首都大学東京人間健康科学研究科フロンティアヘルスサイエンス学域
-
井上 順雄
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
-
笠井 久隆
首都大学東京人間健康科学
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