妊産婦ケアシステムに関する検討 : 文献からみた助産婦外来の実態について
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概要
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2001年から遡って過去20年間の助産婦外来に関する雑誌記事を検索し,22施設における設置経過,活動内容,運営,課題を分析した結果,以下のようなことが解った。22施設の開設時期は90年代に14件と近年の増加が目立った。開設動機は,妊産婦管理システムの改善,提供ケアの質向上,助産師の専門性の発揮等であり,経過には,開設に意欲と熱意を持つリーダーシップのある助産師のほかに,助産師の活動に理解のある医師の存在が不可欠の要素であった。活動内容では,18施設では,正常妊婦に関する診察,検査,保健指導の妊婦健康診査の全般をカバーする助産師独自の機能が実現されていた。助産婦外来の評価では,妊産婦及び医師からも良い評価が得られており,助産師自身にとっても仕事の充実感や満足感があげられていた。助産婦外来の担当者は,臨地経験3〜5年の助産師が多く,ほとんどの施設で担当者の実践能力の強化が求められ,人材育成が今後の課題としてあげられていた。
- 2003-03-25
著者
-
恵美須 文枝
東京都立保健科学大学
-
森田 輝
東京都立保健科学大学看護学科
-
柴田 眞理子
東京都立保健科学大学・保健科学部看護学科
-
柴田 眞理子
上武大学看護学部
-
柴田 眞理子
東京都立保健科学大学看護学科
-
潮田 千寿子
東京都立保健科学大学看護学科
-
潮田 千寿子
東京都立保健科学大学看護学科:東京都立保健科学大学・看護学科大学院
-
恵美須 文枝
愛知県立看護大学看護学部
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