脳腫瘍に対する陽子線治療
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概要
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Fractionated irradiation using 250 mega electron volt protons alone or in combination with ^<60>cobalt (Co) gamma ray was given postoperatively to 8 patients with glioma and 2 patients with meningioma. A single field was used for all patients. The irradiated field varied from 28 to 144cm^2; the irradiated depth was from 6 to 11 cm and the width of the Bragg peak was from 5 to 10 cm in the proton radiotherapy. Dose aim was approximately 74.5 Grey (Gy) over 46 days in the proton alone radiotherapy and was approximately 84.8 Gy over 56 days in the combined therapy with ^<60>Co gamma ray. The dose increment was from 2.5 to 5.0 Gy per fraction as treatment progressed in the proton radiotherapy. No evident increased intracranial pressure developed. Nine patients were given the planned dose of irradiation. One patient with glioblastoma multiforme deteriorated during the treatment and the planned course was not completed. The patient was reoperated. Another patient with glioblastoma multiforme deteriorated 1 month after planned irradiation of 84.2 Gy and was diagnosed as having a regrowth of the tumor. Evident and viable tumor cells were observed in the outline of the center of tumor tissue in the irradiated field. Furthermore no evident radiation effect developed in the peritumoral area showing low density on computerized tomography. Exudative dermatitis with much epilation was seen at the proton beam entrance site in all patients with complete radiotherapy. Seizure was also seen in 6 out of 9 patients. Two patients with grade III or II astrocytoma and 2 patients with meningioma were in good health 6 to 9 months after radiotherapy, but the other patients with glioblastoma multiforme died or deteriorated 1 to 5 months after radiotherapy. The issue of proton radiotherapy for brain tumor was discussed. In conclusion, it is necessary to investigate further the optimal dose and dose distribution in the tumor tissue, irradiation technique, and the combined therapy with some drug in the treatment of malignant glioma.
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1986-03-15
著者
-
吉井 與志彦
琉球大学医学部脳神経外科
-
大原 潔
筑波大学放射線腫瘍部
-
喜多村 孝一
東京女子医大脳神経センター脳神経外科
-
大原 潔
筑波大放射線腫瘍科
-
高倉 公朋
東京大学脳神経外科
-
能勢 忠男
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
牧 豊
筑波記念病院つくぼ脳神経センター
-
大原 潔
筑波大学放射線腫瘍科
-
大原 潔
筑波大学附属病院放射線腫瘍科
-
成島 浄
筑波メディカルセンター病院脳神経外科
-
丸橋 晃
筑波大学 陽子線医学利用研究センター
-
丸橋 晃
筑波大 ・ 陽子線センター(PMRC)
-
石川 演美
筑波大学放射線科
-
稲田 哲雄
筑波大学粒子線医科学センター
-
北川 俊夫
筑波大学陽子線医学利用研究センター
-
北川 俊夫
筑波大学粒子線医科学センター
-
吉井 与志彦
琉球大学医学部 脳神経外科
-
吉井 與志彦
琉球大学 第2解剖
-
吉井 與志彦
琉球大学医学部脳神経外科学教室
-
石川 演美
筑波大学 放射線科
-
吉井 与志彦
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
牧 豊
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
高野 晋吾
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
橋川 正典
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
成島 浄
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
中川 邦夫
筑波大学臨床医学系脳神経外科
-
丸橋 晃
筑波大学放射線科
-
喜多村 孝一
東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
-
喜多村 孝一
帝京大学 脳神経外科
-
高野 晋吾
秋本脳神経外科
-
高野 晋吾
筑波大学臨床医学系
-
Inada T
Department Of Radiological Sciences Ibaraki Prefectural University Of Health Sciences
-
Inada Tetsuo
Ibaraki Prefectural Univ. Of Health Sci.
-
丸橋 晃
筑波大 陽子線医学利用研セ
-
Maruhashi Akira
Inst. Of Clin. Med. Univ. Of Tsukuba
-
Inada Tetsuo
The Particle Radiation Medical Science Center University Of Tsukuba
-
石川 演美
筑波大学臨床医学系
-
能勢 忠男
筑波大学臨床医学系 脳神経外科
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