アメリカのカリキュラム理論に関する基礎的研究・第2報 : カリキュラム理論の一般的・歴史的特徴
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概要
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アメリカにおけるカリキュラムの理論と研究の一般的な特徴を正確にとらえることは,きわめて重要なことではあるが,同時にまたきわめて困難な課題でもある。それは「カリキュラム概念」そのもの多義性,多様性といったことにも原因がある。それ故,今日,アメリカのカリキュラム理論は,多様な特徴をもった諸理論群として存在しているとすらいわなければならないのである。本稿では,まずこのような状況を概括的に整理する一方,アメリカのカリキュラム理論の一般的かつ基本的な特徴をとらえるため,その歴史的展開の過程,とりわけ1890年代から1930年代にかけての「形成期」に焦点をあわせ,そこでの理論と研究上の特徴について整理,検討を行なった。そしてそのことによって,カリキュラム研究を一つの技術学的研究としてとらえていく視点と課題を,さらに明らかにしていこうとした。It is very important problem to understand the general feature of the curriculum theory in the USA. But, at the same time, it must be said that this problem has many difficulties, because the concept of the curriculum has not established yet the precise meaning and the curriculum theory has been developed of diverse directions. In this article, the author tried to grasp and understand the general geature of the curriculum theory from the historical point of view. In the formative years of the curriculum theory, from 1890 to 1930, many educators elavorated and contributed to construct the basic ground of the curriculum theory. Their main concern has been laid how to make the curriculum and how to get the practical method for curriculum development. These concerns with the practical method for curriculum development in the formative years carried out the fundamental feature of the curriculum theory in the USA. In other words, the curriculum theory in the USA has been developed and constructed as a kind of technological theory.
- 大阪教育大学の論文
- 1982-10-31
著者
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