子宮頸癌細胞核DNAと予後どの相関性の研究
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概要
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治療開始前の子宮頚癌の予後を判定するため,5年成績の明らかな手術或いは放射線治療を行った子宮頚癌のうち確かな腺癌を除く100例の治療開始前生検材料につき,MMSPによりSchiff-combined DNAの測定を行い,予後どの相関々係につき検討した.その結果,まずDNA高値の場合は低値の場合に比し死亡例が多く,またそのmodeでは,diploid型は治癒群では約32%であったが死亡群では5%にすぎず,Polyploid型は治癒群では約66%,死亡群では70%であまり差がなく,aneuploid型は治癒群では約1%にすぎなかったが,死亡群では25%に認められた.次に臨床期別分類を加味して検討すると,Ι期のdiploid型に死亡例が認められず,逆にaneuploid型では約80%に死亡例を認め,かつ,この傾向はII期III期でもほぼ同様であった.したがって治療開始前の頚癌性検材料について,その細胞核DNA量を測定し検討することにより予後をある程度推測することが可能と考えられ,したがって本法は予後判定の1つの因子に加え得ると思われた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1979-02-01
著者
-
細川 勉
慈恵医大
-
細川 勉
東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
-
関根 達征
東京慈恵会医科大学青戸病院産婦人科
-
関根 達征
Department Of Obstetrics And Gynecology Aoto Hospital The Jikei University School Of Medicine
-
関根 達征
慈恵医大
-
横山 志郎
東京慈恵会医科大学産婦人科
-
伊藤 治英
東京慈恵会医科大学産科婦人科学教室
-
横山 志郎
慈恵医大生化学
-
塚原 俊明
東京慈恵会医科大学産科婦人科学教室
-
浅野 秀直
東京慈恵会医科大学産科婦人科学教室
-
大曽根 享
東京慈恵会医科大学産科婦人科学教室
-
浅野 秀直
慈恵医大
-
大曽根 享
川崎中央病院
-
細川 勉
東京慈恵会医科大学 産婦人科
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