重回帰分析を用いた出生体重の予測に関する研究

概要

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出生体重を以下のa, b, c, dの4方法で予測し,(1),(2),(3),(4)の予測式を得た.ただし,Y:児体重g, X_0子宮底長cm, X_1排卵・分娩日数,X_2:母体重kg, X_3母身長cm, X_4経産回数,X_5:児性別(男=1,女=0)とする. a.排卵・分娩日数による予測;(1)Y=18.650X_1 - 1,744. b.排卵・分娩日数,母年令,母身長,母体重,経産回数,経妊回数,児性別の7項目から選択した予測;(2)Y=19.103X_1+14.017X_2+12.074X_3+95.941X_4+105.283X_5(男=1,女=0) - 4,671. c.子宮底長による予測;(3)Y=97.437X_0-76. d.子宮底長,排卵・分娩日数,母年令,母身長,母体重,経産回数,経妊回数,児性別の8項目から選択した予測;(4)Y=74.975X_0+14.753X_1+17.128X_3+91.127X_4+6.041X_2+91.147X_5(男=1,女=0) -6,318 予測a, b, c, dにおけるそれぞれの予測式(1),(2),(3),(4)の予測値と児体重実測値との差(実測値-予測値)の標準偏差は(1)式が365g,(2)式が334g,(3)式が342g,(4)式が297gとなり,a→c→b→dと予測精度が高くなつた. 予測dについて適中率をみると,許容の範囲を±100g, ±200g,±400g,±500g,±600gとすれば,それぞれ26.6%, 50.4%, 82.6%, 91.5%, 96.6%とかなり高い適中率が得られた.また,SFD, LFDの判定基準として許容の範囲による考え方を示した.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1977-11-01