'やぶきた' 一番茶新芽における葉色と比葉重の年次間変動について
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概要
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チャは, 萌芽後急速に成長して伸長途上にある新芽を収穫対象物とする作物のため, 収穫物である摘採新芽の諸特性は, 摘採時期の影響を直接的に受けることが避けられず, 毎年の新芽特性の年次間差異を比較検討する場合には大きな障害となる.また, 百芽重や単位面積当たりの芽数といったチャの収量構成要素は, 摘採時期による変動のほかに, 前年夏秋期の枝条生育と秋整枝の深さに左右される母枝の枝条構成(枝数や芽数とその内容, これは正確な人為的制御をすることは困難)によってかなり変動するため, 同一の枝条構成の茶園で毎年の新芽特性について年次を越えて比較する問題は, 想像以上に困難な研究課題である.ここでは, 毎年ほぼ同一の管理が行われている挿し木用母樹園の'やぶきた'一番茶新芽について, 1994年から1998年までの5年間, 毎年ほぼ同一の暦日(年次別の調査日は表1の通り)に新芽特性を調査した結果の一部を報告し, 新芽特性の年次間変動の一端について検討する.
- 日本作物学会の論文
- 1998-12-10
著者
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