重金属イオンによるイネ葉におけるフィトアレキシン類の誘導
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概要
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イネ葉片上にキャピラリーガラスを用いて穿孔し, 数種の1mM重金属溶液を穿孔部に滴下後, 滴下液および穿孔部周辺に集積するフィトアレキシン類をガスクロマトグラフ質量分析計を用いて分析した.本法は迅速・簡便に高感度でフィトアレキシンの定量が可能であり, その結果, 銅イオンによりオリザレキシンA, B, C, DおよびモミラクトンA, Bの生成を確認し, オリザレキシン類ではB, モミラクトン類ではAが最も多量に検出された.穿孔部周辺から滴下液へのフィトアレキシン類の移行率は8∿47%であり, フィトアレキシンの種類によって著しく異なった.モミラクトンAの蓄積は銅溶液添加後, 3日目で最大に達し以後減少し, フィトアレキシンの生成蓄積に伴って穿孔部周辺の褐変化が認められた.鉄および水銀イオンのエリシター活性は銅イオンの37%および20%を示したが, コバルトおよびマンガンイオンのエリシター活性はほとんど認められなかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1988-11-20
著者
-
児玉 治
茨城大学農学部
-
山田 晃
Laboratory of Animal Nutrition
-
児玉 治
Laboratory Of Phytochemical Ecology School Of Agriculture Ibaraki University
-
児玉 治
茨大農
-
児玉 治
茨城大 ・ 農
-
赤塚 尹巳
茨城大農学部
-
児玉 治
茨城大 農
-
山田 晃
Laboratory Of Agricultural Chemicals Faculty Of Agriculture Ibaraki University
-
山本 明志
Laboratory of Agricultural Chemicals, Faculty of Agriculture, Ibaraki University
-
武本 敏男
Laboratory of Agricultural Chemicals, Faculty of Agriculture, Ibaraki University
-
赤塚 尹巳
Laboratory of Agricultural Chemicals, Faculty of Agriculture, Ibaraki University
-
武本 敏男
Laboratory Of Agricultural Chemicals Faculty Of Agriculture Ibaraki University
-
山本 明志
Laboratory Of Agricultural Chemicals Faculty Of Agriculture Ibaraki University
-
児玉 治
Laboratory of Agricultural Chemicals, Faculty of Agriculture, Ibaraki University
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