ブタ小腸粘膜の可溶性アリルアミダーゼの精製と若干の性質
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概要
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(1)ブタ小腸粘膜より可溶性アリルアミダーゼを抽出し,硫安分画, Sephadex G-200によるゲル濾過およびDEAE-セルロースカラムクロマトグラフィーを行った後,再びSephadex G-200を用いてゲル濾過により精製した.精製した酵素液はpH 8.3のポリアクリルアミドゲルディスク電気泳動によりほぼ均一であると認められた.比活性は約140倍増加した. (2)本酵素の分子量は約13×104と推定された. (3)本酵素はシステインおよび還元型グルタチオンにより1×10-3Mの濃農で最も強く活性化し,また, 1×10-4MのCo2+により約1.5倍に活性が促進された. (4)本酵素はリジン-p-ニトロアニリド,ロイシン-β-ナフチルアミドおよびロイシン-p-ニトロアニリドを強く加水分解した.また,本酵素はロイシルーグリシルーグリシンおよびロイシル-グリシン等のペプチド類に対しても活性を示した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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