南海トラフから四国東部陸域における地球物理学的特徴について
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概要
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フロンティアデータベースを利用して,四国から南海トラフの既存の地磁気データから磁気異常源の位置を推定した。四国陸上で見い出される顕著な磁気ダイポール異常の内,東赤石山近傍での磁気異常は,表層から深部6kmに存在するエクロジャイト,超塩基性岩類の分布形状で説明ができる。また,黒瀬川構造帯近傍での磁気異常は,表層地質のみでは説明がつかず,20km程度のかなり深部までの一連の岩体を考慮するべきであることがわかった。さらにこの磁気異常地点は,地震の低活動域,高電気伝導度異常の位置と一致する。磁化物体として推定される4km四方,20km長の柱状の岩体は,沈み込む海山の影響により生成されたと考えられ,表層の岩体から深部まで一体化した蛇紋岩帯が存在することを示唆する。
- 2000-09-25
著者
-
藤岡 換太郎
海洋科学技術センター
-
町田 嗣樹
東京大学海洋研究所
-
金田 義行
独立行政法人海洋研究開発機構海洋工学センター
-
金田 義行
海洋科学技術センター・海底下深部構造フロンティア
-
佐藤 暢
東京大学海洋研究所
-
木戸 ゆかり
(独)海洋研究開発機構
-
木戸 ゆかり
海洋科学技術センター
-
東方 外志彦
海洋科学技術センター
-
河野 芳輝
金沢大学理学部
-
河野 芳輝
金沢大学理学部地球学教室
-
木戸 ゆかり
海洋研究開発機構 地球深部探査センター
-
木戸 ゆかり
独立行政法人海洋研究開発機構地球内部変動研究センター
-
東方 外志彦
海洋科学技術センター 海底下深部構造フロンティア
-
町田 嗣樹
東大 海洋研
-
Kaneda Yoshiyuki
Department Of Oceanfloor Network System Development For Earthquakes And Tsunamis Japan Agency For Ma
-
木戸 ゆかり
(独)海洋研究開発機構地球内部変動研究センター
-
金田 義行
海洋科学技術センター
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