暖地におけるワタアブラムシのブッソウゲでの発生生態
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概要
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1992年から1994年にブッソウゲで発生するワタアブラムシの発生地域,発生消長及び作物での増殖について調べた。1. 暖地の数県(沖縄県,鹿児島県,宮崎県,高知県及び和歌山県)ではブッソウゲでワタアブラムシが発生していた。2. 晩秋ヤブガラシで発生した有翅型成虫をブッソウゲに移すと一部の個体は産子を初め,その後も個体数は増加した。3. ワタアブラムシはブッソウゲで12月から翌年5月まで多数発生し,その間多数の有翅型成虫が出現した。4. ブッソウゲで発生した有翅型成虫は4月下旬から5月中旬にかけてキュウリ,ナス及びウンシュウミカンで増殖することができるので,暖地においてはこれらの作物では被害を受けるから注意が必要である。5. 5月にブッソウゲで発生した有翅型成虫はヤブガラシに移って増殖することができるので,これらのワタアブラムシはヤブガラシで5月から11月まで発生すると思われる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1995-05-25
著者
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