ニカメイガ幼虫集団の大きさが幼虫の生存に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大きさの異なる孵化幼虫集団(5, 10, 30, 50, 100および200)を稲へ接種して,各齢期(若齢期,中齢期および老齢期)の生存率を調べた。若齢期の生存率は第1世代の全集団と第2世代の小集団で低いのに対し,第2世代の大集団と第3世代の全集団は高く,また死亡は第1世代が密度依存的であったのに対し,第2世代と第3世代は密度逆依存的に生じた。中齢期の生存率は常に高く,また,集団の大きさによる差もなかった。老齢期の死亡率は各世代とも高く,その生じ方も密度依存的であった。それは,幼虫の摂食による稲の枯死によるためと考えられた。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1982-05-25
著者
関連論文
- サルスベリマダラアブラムシ成虫の移動と産子数に及ぼす幼虫密度の影響
- 日本産黒色系アゲハ類の生態および行動に関する研究. : 2.モンキアゲハとクロアゲハの夏世代における日周活動性と体温調節.
- 黒色系アゲハ類の卵密度と生存率の季節変動
- ニカメイガ, ヨシツトガおよびツトガの産卵様式とふ化幼虫の特性
- クリマダラアブラムシ成虫の移動と産子数に及ぼす幼虫密度の影響
- 四国におけるマキノアブラムシの発生消長
- 暖地におけるワタアブラムシのブッソウゲでの発生生態
- ワタアブラムシ有翅虫の飛翔と産子行動の特性
- ワタアブラムシ有翅虫の初飛翔前期間に及ぼす卵巣発育と照度の影響
- ワタアブラムシ有翅虫の初飛翔前期間とその個体差
- ワタアブラムシ個体群の暖地における生存率の季節的変化に及ぼすナナホシテントウの捕食と気温の影響
- ワタアブラムシ有翅虫の飛び立ち
- ワタアブラムシの暖地における冬期の発生消長と増殖に及ぼす温度の影響
- ニカメイガの小卵塊由来の孵化幼虫の生存率
- 稲稚苗におけるニカメイガ成虫の産卵習性と孵化幼虫の生存率
- ニカメイガの発生におよぼす幼虫集団の大きさと珪酸質肥料施用の影響
- ニカメイガ幼虫集団の大きさが幼虫の生存に及ぼす影響
- ニカメイガ孵化幼虫の生存におよぼす幼虫集団の大きさと稲の生育段階の影響
- ニカメイガ越冬世代成虫の産卵習性と第1世代初期発生量との関係
- マキノアブラムシ産卵雌の初夏出現に関する異なる2個体群の存在
- 四国南部におけるワタアブラムシ産卵雌虫の発生生態
- マキノアブラムシの産卵雌虫の出現回数