日本産カメムシ上科の幼期に関する研究 : 第14報 Graphosomaおよびその近縁属の幼期
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概要
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日本のアカスジカメムシ亜科はニンジン等のからかさばな科作物やイネ等のいね科作物を害する重要害虫を含む4属7種よりなり, Neocazira以外の3属は次の検索表によって識別できる。a.卵 1(4)卵殻には点刻がなく, 明瞭な網状構造がある。2(3)網状構造はこまかく, 多数の小刺を装う……Graphosoma3(2)網状構造はあらく, 不規則なひだ状突起を装う……Dybowskyia4(1)卵殻には小点刻とかすかな網状構造がある……Scotinophara b.幼虫 1(4)第1令幼虫では第1および第2腹節の腹背板が不明瞭, 第2〜5令幼虫では胸部側縁が平滑。2(3)大形, 腹部には不整形の大形斑点を装う……Graphosoma3(2)小形, 腹部には不整形の大形斑点がなく, 円形の点刻を装う……Dybowskyia4(1)第1令幼虫では第1および第2腹節の腹背板が明瞭, 第2〜5令幼虫では胸部側縁が鋸菌状……Scotinophara Graphosoma属およびDybowskyia属はそれぞれ1種, Graphosoma rubrolineatum(WESTWOOD)アカスジカメムシおよびDybowskyia reticulata(DALLAS)ハナダカカメムシのみからなるが, Scotinophara属は4種, Scotinophara lurida(BURMEISTER)クロカメムシ, S.scottii HORVATH ヒメクロカメムシ, S.horvathi DISTANT オオクロカメムシおよびS.scutellata SCOTTからなり, このうちの既知の3種, すなわちクロカメムシ, ヒメクロカメムシおよびオオクロカメムシは筆者がさきに報告した第11報(1963)の検索表で互に識別できる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1965-03-25
著者
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