殺虫剤の土壌施用に関する研究 : 第8報 エチルチオメトン剤の土壌施用およびトップドレッシングがダイズ圃場の生物相, とくに害虫および捕食虫密度に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The effect of 5% Di-syston granules upon animal community was compared between the soil application and the top-dressing method in a soy-bean field. The insecticide was applied at the rate of 4 kg per 10 a at about 40 days after sowing, and fluctuations in the arthropod population was examined for 9 weeks after the application. Throughout the period of investigation, both methods resulted in the effective control of aphids. In the suppreive effect on total pest population, especially on the sucking-type, top-dressing appeared superior than soil application for 3 to 5 weeks after application. Direct lethal effect of the insecticide upon some species of predators and on the total of carnivores was recognized just after the application for 3 to 7 days in the case of soil application and about 1 to 2 weeks in the case of top-dressing. Total foliar arthropod population in the top-dressing was at first lower than that in the soil application, but about 4 weeks later it became higher than or similar to that in the latter plot. Total arthropod population on the ground above a few cm in depth was always lower in the soil application than in the top-dressing. During the first 4 weeks of the investigation, the ratio of total carnivores to total arthropods was lower, and the ratio of total soy-bean pests to total arthropods or to total carnivores was higher in the soil application than in the top-dressing. From these facts, it seemed that not only in the direct effect of pest control but also in the total ecological influence, top-dressing is more promising for pest control than soil application, at least during the first 4 weeks after the insecticide is applied. It was observed that there was a clear tendency for some of the predators, phytophagous spider mites, and other foliar arthropods to be more intensively affected by top-dressing than by soil application, and this might be the results of differences in the fumigative and systemic action between the two methods of insecticidal applications.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1970-12-25
著者
関連論文
- II-D.これからの化学農薬(日本応用動物昆虫学会第11回シンポジウム記録)
- 畑作物の初期生育障害に関する研究 : 畑作物の初期生育障害の実態解析について (第140回講演会)
- 標高が異なる地点のシロモンヤガの発育の比較
- 東北地方の草地における害虫多発生の概況 : III.タマナヤガの産卵時期
- 東北地方の草地における害虫多発生の概況 : II.ヤガ類以外の害虫の発生概況
- 東北地方の草地における害虫多発生の概況 : I.ヤガ類の発生概況
- C113 有機合成殺虫剤の散布がダイズ畑の節足動物群集に及ぼす影響 : 吸汁性害虫と捕食性天敵の相互作用に及ぼす影響(防除技術)
- 618 シロモンヤガの光周反応及び第2回成虫出現期の調節
- 240 有機合成殺虫剤の散布がダイズ畑の節足動物群集に及ぼす影響 : 群集構造と散布時期の関係
- ヤガ類成虫の移動と生活環
- 牧草地における主要害虫の発生生態並びに防除に関する研究-8-スジキリヨトウの周年経過及び若干の習性
- 東北地方における1960年のアワヨトウ大発生の原因,特に中国大陸からの飛来可能性に関する考察
- 東北地方の草地における1971年初夏のアワヨトウ異常発生原因特に成虫飛来日の再検討
- 518 ダイズの虫害粒率の予察ならびに防除要否の判定(一般講演)
- 東北地方におけるダイズ害虫の発生相,虫害相ならびに虫害発生量の予察に関する研究
- 東北地方における大豆虫害の年次変動ならびに虫害粒率の発生予察(一般講演)
- 137 産地の高度によるシロモンヤガ幼虫の性貭の相違(予報)
- 草地におけるウリハムシモドキの密度変動 : 第4報 発生密度の年次変動
- 草地におけるウリハムシモドキの密度変動 : 第3報 1世代内における密度減少過程
- 136.東北地方における大豆虫害の地域性
- 130.ウスグロヤガの生活環,特に高山における越夏に関する予備観察
- 421. タマナヤガ成虫の牧草に対する産卵習性(予報)(一般講演)
- ダイズ害虫の現状と問題点 (畑作物の病害虫)
- 殺虫剤の土壌施用に関する研究-10-アズキのアブラムシおよびウィルス病の浸透性有機りん剤による防除
- 殺虫剤の土壌施用に関する研究-9-ダイズに対する殺虫剤の土壌施用の害虫およびウィルス病防除効果
- 種子害虫の加害がダイズ種子の蛋白量に及ぼす影響
- B416 岩手県と石垣島の牧草地における節足動物および軟体動物相の比較(有害動物)
- 338 山地傾斜地の人工草地造成前後における生物相とくに節足動物相の変化(生態学, 昭和44年度 日本農学会大会分科会)
- 殺虫剤の土壌施用に関する研究 : 第3報 浸透性有機リン剤のバレイショのオオニジュウヤホシテントウ防除効果
- 110. ウリハムシモドキの大発生機構に関する研究 : I. ウリハムシモドキの発生密度と牧草の被度の関係
- ハナカメムシの1種が大豆のアブラムシ類の密度消長におよぼす影響 : 多食性捕食虫とその食餌動物の相互関係の一例
- 204 畑作害虫の省力防除に関する研究 I 土壌施薬によるバレイショ害虫省力防除(昭和40年度日本農学会大会分科会)
- 殺虫剤の土壌施用に関する研究 : 第4報 浸透性有機リン剤が土壌の硝酸化成およびバレイショの生育・収量に及ぼす影響
- 248 畑作害虫の省力防除に関する研究 VI. 土壌施薬が硝酸化成に及ぼす影響(殺虫剤毒物学・薬剤防除, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- 日本産カメムシ上科の幼期に関する研究 : 第14報 Graphosomaおよびその近縁属の幼期
- 石垣島におけるタマナヤガの発生消長と季節的移動の可能性について
- 水田の節足動物相ならびにこれに及ぼす殺虫剤散布の影響 : 第 3 報 水田の節足動物群集の組成に及ぼす殺虫剤散布の影響
- ナタネの乾燥種子によるナガメの簡易大量飼育法
- 416 Glaucias subpunctatus(Walker)ツヤアオカメムシの卵および幼虫期(一般講演)
- 水田の節足動物相ならびにこれに及ぼす殺虫剤散布の影響 : 第 2 報水田の節足動物群集における種数および生息密度の季節的変動
- 水田の節足動物相ならびにこれに及ぼす殺虫剤散布の影響 : 第 1 報水田の節足動物相概観
- 稲作害虫に対する殺虫剤散布必要度合の予想方法に関する研究 : 第3報 ニカメイチュウ防除の殺虫剤散布必要度合の予想
- 420. 東北地方の牧草地における最近の牧草害虫の大発生について(一般講演)
- 殺虫剤の土壌施用に関する研究 : 第8報 エチルチオメトン剤の土壌施用およびトップドレッシングがダイズ圃場の生物相, とくに害虫および捕食虫密度に及ぼす影響
- 362. 殺虫剤の土壌施用に関する研究 : VIII. エチルチオメトン剤の土壌施用およびふりかけ施用の生態学的殺虫特性について
- 133 東北地方の大規模草地におけるタマナヤガの大発生(生態学, 昭和43年度日本農学会大会分科会)
- 136 牧草の害益虫の発生相に関する研究 I. 牧草地の節足動物および軟体動物相の特徴(生態学, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- 農薬散布が水田の節足動物群集に及ぼす影響
- 農薬散布が水田の節足動物群集に及ぼす影響(II 自然界の生物に及ぼす農薬の影響とその対策, 昭和38年度日本農学会大会)
- 90 殺虫剤散布による水田昆虫相の変動に関する研究 : X. 殺虫剤の手まき施用によるメイチュウ, ウンカ・ヨコバイ, イネウイルス病などの水稲病害虫の総合同時防除(昭和38年度日本農学会大会分科会)
- イネクロカメムシ防除法の研究 : II.イネクロカメムシのBHCに対する抵抗性について
- 東北地方の水田転換畑ダイズにおける1978年の虫害の特徴と対策
- 146 大豆圃場における節足動物群集の動態について(昭和39年度日本農学会大会分科会)
- 142 てん菜圃場における節足動物群集の動態(昭和40年度日本農学会大会分科会)