情報処理能力把握のためのフィールド調査(その3) : 質問紙法の持つ限界・問題点

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概要

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子供たちの情報処理能力の現状を捉えるためにはどのような調査が考えられるかということで、本研究を開始した。情報処理能力を、情報の受理、認識、形成、発信の4段階に分け、それぞれの段階の能力を探る方法を質問紙法で幾つか試みた。その結果、多くの子供たちに共通して、答え(結論)を作り上げるという傾向が見られた。それは恐らく、日本の教育がもたらした結果であろう。質問紙法で調査をする際その点を認識しておかないと、子供たちは自己の認識や問題意識と関わりなく、あたかも自分の認識・意識のような回答・記述を行ない、我々はそれに惑わされる可能性がある。質問紙法の持つ限界・問題点を通し、現状教育の問退点、それにより育まれた子供たちが持つ情報処理能力の問題点を考える。
日本教育情報学会の論文
1998-08-03

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