***の「携帯モバイル社会」参加への主体性および波及効果の可能性

概要

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現在の学生の多くは、それ以前の学校教育で、さしたる情報教育を受けずに大学に入学してきている。コンピュータを始めとする情報メディア環境への適応も時間的に十分ではなく、大学における情報リテラシー教育は、高校・中学におけるそれと、さして変わりない。大人社会の価値観から言えば、情報化の進んでいない青年層ということになりそうだが、そうでもない。実際は、携帯電話を媒体にした、高度モバイル化が浸透し、多くの学生はそれなりに、どこで学ぶともなく、モバイルライフを享受している。そのモバイル環境は、学校や親から提供されたものというより、彼ら自身の意思によって整えられている。では、その環境を作るに際し、彼らの主体性はどれほど発揮されているのだろうか。「主体的に問題を捉え、調査し、比較検討し、考え、自らの行動を決定していくという能力の育成」は、これからの新しい教育観の根幹である。モバイル環境設営等の、身近な課題に対する主体性を促すことから、情報社会に参画する態度あるいは、情報活用の実践力を育成していく可能性を検討する。
日本教育情報学会の論文
2001-11-10