通常学級に在籍する広汎性発達障害児の学習困難とその対応
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概要
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通常学級に在籍する広汎性発達障害児の学習困難の状況と対応について、二つの事例に基づいて考察した。二つの事例はともに、授業中離席があり、教科学習につまずきを抱えていた。またそうした学習困難が生活の中での不安感を高め、こだわりを強めていく傾向にあった。医療機関で広汎性発達障害と診断され、心理検査によって認められた特性をもとに、社会性の障害を背景におこる学習や生活的往生の困難に焦点をあてて、対応の方法を検討した。そこでは、場の雰囲気や相手の気持ちの読めなさや自分のペースで関わりをもってしまうこと、こだわりの対象があることによって、不安感や不適切な行動が生じることが指摘された。こうした児童の発達の願いを理解し、学校生活の中で担任が架け橋となって学級に根付いていった実践の経過をもとに、具体的な学校での対応が提示された。また、家族との共同した取り組みが重要であり、学校と家庭をつなぐ医療機関の役割が明示された。
- 全国障害者問題研究会の論文
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