食用担子菌類の生化学的研究(第2報)
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概要
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中部地方山岳部産のC. floccosusの成分を分析した結果について,つぎのように報告を行なった.1)C. floccosusの主成分は粗タンパク質23.41%,純タンパク質20.33%,粗繊維7.17%,粗灰分6.46%,粗脂肪8.18%,Mannite 6.70%,Trehalose 0.97%,水分88.36%などであった.2)熟度にともなう成分の変化は2つの傾向が認められた.その一つは粗タンパク質,純クンパク質,粗灰分,Manniteなどのように熱度が進むにともなって,減少の傾向を示すもの,他の一つは粗脂肪,粗繊維,Trehaloseなどのように熱度が進むにつれて増加の傾向を示すものである.3)水分も熱度が進むにつれて減少の傾向を示しているものと考える.4)発生産地によって,その成分に大きな差異は認められない.この結果C. floccosusの成分は熱度によって,各成分ごとに一定の明確な傾向をたどりながら変化するが,産地による成分の大きな差異は認められない.[table]
- 名古屋女子大学の論文
- 1965-03-20
著者
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