精神看護実習に求められる教授活動のあり方 : 実習終了時の質問紙による学生評価から
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概要
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本研究の目的は、精神看護実習で学生が感じたこと・学んだことを分析し、重要な教授活動は何かを考察することである。対象は、看護短期大学の精神看護実習を行った3年生55名である。実習で学生が学んだことおよび教員とのかかわりを問う質問紙を作成し調査した。その結果、精神看護実習に求められる教授活動は、1.学生の感情を考慮し前向きに実習に臨めるようにする。2.患者の生活行動の意味について学生の思考を整理・促し、計画立案につなげる。 3.自己理解する際の反応の特徴を知識として活用し学生を支える。 4.学生が自己活用しながら患者との関係を構築しよりよいケアを見出せるようにする。 5.学生の自尊心を支えながら思考過程をサポートする。 6.教員自身の感情を振り返りながら学生にかかわるようにする。 7.学生の体験を学生とともに客観的に振り返り意味づけられるようにする。さらに、看護者としてのロールモデルを示すことは、精神看護の看護技術を学ぶ機会となる。
- 2003-03-31
著者
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