精神障害者の家族支援に関する研究(I) : 家族のための心理教育に対する迷いと期待
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概要
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本研究は,精神障害者の親を対象とした家族のための心理教育への迷いと期待に焦点を当て,精神障害者の家族支援について検討することを目的とした。A精神医療センターにおいて精神障害者の家族のための心理教室に参加している34名の親を対象として質問紙による集合調査を行った。内容は心理教室に参加することに対する迷いや期待などであった。調査の結果,以下のことが明らかになった。1.家族が教室を知ったときの気持ちは「とても興味を待った」が64.7%,「もっと早く知っていれば良かった」が55.9%を占めた(重複回答)。2.参加を決めたときの心理教育への期待は,「病気について知りたい」,「子どもの気持ちを知りたい」,「子どもへの対応を知りたい」などのカテゴリーに分類できた。3.教室参加後は,特に家族の気持ちが大きく変化していること,患者への接し方や家族関係も少し変化していることが明らかになった。
- 群馬大学の論文
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