統合失調症患者の母親が家族を対象とした心理教室へ参加するまでの過程
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概要
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統合失調症患者の家族への心理教育が,子どもの病気の受容過程に効果的であることは既に研究されているが,心理教室を知ったきっかけ,参加についての研究はされておらず,どのようにして心理教室参加に至ったのか明らかにしていくことを目的として,本研究を行なった。今回,Gセンターの家族心理教室・土曜学校に積極的に参加している統合失調症の子どもを持つ母親4名を対象に,土曜学校を知ったきっかけ,土曜学校を知り参加に至った過程について半構成面接を行った。土曜学校を知ったきっかけをはっきり覚えていだのは2事例で,家族会で土曜学校のことを知り否定的な感情を持った事例,土曜学校を開催する医師から聞いた事例であった。土曜学校参加に至る経過で,3事例は躊躇なく参加できていたが,1事例については5年の歳月を要していた。これは,どのようなところで土曜学校を知ったか,受療病院が土曜学校を開催しているか否か等が影響していると考えられる。このことから看護者の役割として,家族が心理教室を聞きいれる準備が出来たときにすぐに情報を提示し,紹介していくことが必要であると考えられる。
- 群馬大学の論文
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