ウシ初乳及び血清からのIgG画分の調製

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概要

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高純度のIgGの二つのサブクラスを得るためにウシの初乳と血清の免疫グロプリンをDEAE-Sephadex A-50を用いて分画した。 NaC1濃度を段階的に変化させる溶出法により,初乳と血清のそれぞれから一つのIgG2画分と二つのIgG1画分を得た。Sephacryl S-200でゲルろ過し,少量の会合体を除去した。4種の電気泳動分析では,いずれの両分にもIgG以外の成分は含まれていないことが示された。また,初乳や血清中の多成分と反応する抗血清を用いた免疫電気泳動でも,いずれのIgG画分も単一の沈降線を形成した。各サブクラスに特異的な抗血清を用いた単純放射免疫拡散では,初乳と血清のIgG2画分や初乳の二つのIgGl画分は満足できる純度であることが示された。しかし,血清の二つのIgGl両分はいずれもIgG2を20%程度含んでいることが明らかにされた。
岐阜大学の論文
1992-12-25

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