看護職の医療事故への意識 : N県でのフォーカス・グループ・インタビューより
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概要
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医療事故が社会問題となり医療機関を中心とした対策が強化されている現在、ヒユーマンエラーやリスクマネージメントに関する看護教育の方法の開発が急がれる。1990年代の医療・看護事故の頻発により社会的な関心が高まり、医療の現場もそれに呼応して対策が進んでいる。本研究では、N県内における医療・看護事故の実態とその対策の現状、および事故に対する看護職の意識を明らかにするため、看護職8名を対象にフォーカス・グループ・インタビユーを実施した。その結果、看護職の事故防止意識及び行動の醸成は、システム変更や現任教育の実施、および医療機関トップのリーダーシップにより促進されていた。看護職の事故後の意識は、「緊張・不安」および「自己防衛」から、対策が行われたことで「自発性の高揚」や「情報の共有化」への意識が高まり、インシデントレポートの増加や他職種間での連携が促進されていた。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2003-03-10
著者
-
藤野 ヤヨイ
新潟青陵大学看護学科
-
倉井 佳子
新潟青陵大学看護福祉心理学部看護学科
-
茶谷 利つ子
新潟青陵大学看護福祉心理学部福祉心理学科
-
柳澤 尚代
新潟青陵大学看護学科
-
木下 安子
新潟青陵大学看護学科
-
木下 安子
新潟青陵大学福祉心理学科
-
木下 安子
新潟青陵大学
-
柳澤 尚代
前茨城キリスト教大学看護学部
-
倉井 佳子
新潟青陵大学看護学科
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