訪問看護におけるインシデント・アクシデントおよび予防・対応策の実態 : 介護保険法施行後3年を経たN市訪問看護ステーションの調査から
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概要
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訪問看護における事故に関して、介護保険法施行3年経過後のインシデント・アクシデントの実態、及びその予防対策や事故対応対策の実態をN市の訪問看護ステーションを対象に調査した。訪問看護の事故で最も多かった内容は、看護者自身の交通事故であり、次いで利用者の転倒転落、導尿や経管栄養等のカテーテル操作での出血、移動の援助時の事故の順であった。事故の対策に関しては、情報の共有化は9割で行われているが、事故対策にむけての全体討議及びマニュアル作成や活用は5割以下であった。さらにマニュアルに関する教育や研修の実施は2割であり質問項目の中で最も低かった。事故防止のために今後必要な対策について、管理者、スタッフともに高い期待が示された。最も期待が求められているのは、事故に対する実態調査、および事故防止・事故対応のマニュアルづくりを支援する機関(大学、研究機関、事業者団体、行政等)であった。これらは早急に今後取り組むべき課題である。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2004-03-10
著者
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二階堂 一枝
新潟青陵大学看護福祉心理学部看護学科
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松村 幸子
新潟青陵大学看護学科
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木下 安子
新潟青陵大学看護学科
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篠原 裕子
新潟青陵大学看護学科
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木下 安子
新潟青陵大学福祉心理学科
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木下 安子
新潟青陵大学
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二階堂 一枝
新潟青陵大学看護学科
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