看護活動の基本理念としての人間尊重 : 看護と福祉の接点を求めて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ひとの営みの中でも,最も人間的な,「人を大切にする」行動として,看護活動,福祉活動は存在する。それらは現在,近代的社会の有用な役割を担う専門職業として自立している。しかし,その発生にさかのぼってみれば,極めて素朴な人を愛する人間行動として始まったに違いない。その根源から脈々として伝わる人間尊重の系譜をたどり,看護,福祉の原点を考えたい。近代看護活動が日本に導入された19世紀,明治期にさかのぼり,老人ホームの設立,運営をした看護婦,寺島信恵の足跡に見られる人間尊重の活動を掘り起こした。また,20世紀の看護婦活動の中から,難病や知的障害者等に対する特色のある開拓的活動の展開をした河野和子,小原安喜子,矢野正子,川村佐和子らの活動を取り上げ,その中に見られる人間尊重の実践を重ね,2世紀にわたる看護職の根源的な基本姿勢を検討した。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2001-03-10
著者
関連論文
- 看護職の医療事故への意識 : N県でのフォーカス・グループ・インタビューより
- 訪問看護におけるインシデント・アクシデントおよび予防・対応策の実態 : 介護保険法施行後3年を経たN市訪問看護ステーションの調査から
- 介護保険分野における保健師の新たな活動方法に関する研究 : 第1報 N県内市町村の介護保険部門に所属する保健師の業務実態と課題
- 看護活動の基本理念としての人間尊重 : 看護と福祉の接点を求めて
- 介護保険利用者の視点から
- 紀要発刊に当って
- 女であることの不自由さをバネに--歩んできた道をふりかえりながら (特集 生涯現役--花ひらくナースの老後)