行政で働く保健師の新潟水俣病に対する活動の検証
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本の四大公害病のlつである新潟水俣病に対する、行政に働く保健師の活動について、37年前の発生当初から現在までを時系列で整理した。その結果を1978年アルマ・アタ宣言のプライマリ・ヘルス・ケアの4原則1.住民のニーズ指向性 2.住民の主体的参加 3.資源の有効活用 4.協調、統合に照らして分析を試みた。先輩諸姉の語りや文献を通して、保健師は新潟水俣病発生以来今日まで、この問題にかかわり続けできたことが明らかとなった。複雑な社会的背景を持った問題であったが、さまざまな看護ケアが住民サイドに立って実施されていた。健康を人々の権利として位置づけたPHCの理念に沿って活動が進められていたが、住民の主体的参加、他専門職および住民組織との協調、統合については生かしきれず、今後の課題である。
- 2003-03-10
著者
-
菅原 京子
山形県立保健医療大学
-
菅原 京子
山形県立保健医療大学 看護学科
-
菅原 京子
山形県立保健医療大学看護学科
-
松村 幸子
新潟青陵大学看護学科
-
二階堂 一枝
新潟青陵女子短期大学幼児教育学科
-
篠原 裕子
新潟青陵大学看護学科
-
花岡 晋平
東京都立大学大学院社会科学研究科
関連論文
- 地域看護診断を主要な目標とする実習の成果と課題
- 地域看護診断を主要な目標とする実習の教育方法の検討
- 精神障害者の婚姻状況・体験の分析と地域支援の考察
- 冬季の運動指導に関する基礎的研究 : 積雪前後の身体計測値の比較
- 行政で働く保健師の新潟水俣病に対する活動の検証
- 「看護における理論的問題」に対する看護学生の認識-理想と現実とを想定した状況での意思決定とその理由-
- 山形県における行政に勤務する新任保健師の実践能力向上
- 山形県における行政保健師のキャリア開発に関する研究
- 特定保健指導におけるアカウンタビリティを果たす評価方法開発の試み
- 4年制大学における実習地域看護診断を主要な目標とした実習 山形県立保健医療大学 (特集 このままでいいのか 臨地実習 現場の課題と,そこでの工夫) -- (わたしたち,こんな実習をしています)
- 地域看護診断を主要な目標とした実習における学生の面接自己評価に関連する要因
- アシスタント・ソシアルの歴史からみたフランスの「社会的なるもの」
- わが国の保健師制度の歴史と展望--いまこそ看護師資格との一本化を (保健師制度再考)
- 訪問看護における事故発生の背景と対策
- 訪問看護におけるインシデント・アクシデントおよび予防・対応策の実態 : 介護保険法施行後3年を経たN市訪問看護ステーションの調査から
- 東京都市区町村の環境特性--クラスタ分析による測定の試み (特集 東京の社会構造と都市生活)
- 心的外傷後ストレス障害の回復過程の看護援助 : 犯罪被害者の思いの分析