複数の模擬患者に対応する卒業前看護技術トレーニング
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概要
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本研究は、複数の模擬患者に対応する卒業前看護技術トレーニングの効果を評価した。トレーニングは2006年3月、A大学看護学生4学年75人が平均4.2日間参加し、注射や採血,吸引等10項目を練習した。ワークシートは模擬患者2人と人形2体にする注射や輸液ポンプ作動中の寝衣交換他が設定されている。模擬患者は腹痛や発熱を訴え,アクシデントも発生させた。アンケート回答者60人は、トレーニング開始時の技術レベルが概ね「方法はわかるができない」から、終了時「助言がなくてもできる」か「助言があればできる」に変化した。又、60人中46人が、複数の模擬患者のワークシートを平均2.1回実施した。学生は混乱する中で、同時進行の複数の作業を体験でき、作業効率を意識化することはできると評価したが、実施2回以上にならないと実践できるようにならないため、学生のレディネスに応じた状況設定の検討が必要である。
- 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部の論文
- 2007-03-10
著者
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