新たな介護サービス提供形態と課題
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概要
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平成17年度介護保険法改正によって、特定施設に外部サービス利用型という新しい介護サービス提供形態が導入された。これは、従来の【在宅型】と【施設型】の中間に位置し、介護サービスをアウトソーシングする事により施設職員配置基準を低く抑える一方、サービスのマネイジメントや介護サービス内容のチェックは施設職員が行うというもので、高齢者の多様な『住まい』に『安心』な介護サービスを結び付けた新たな介護サービス供給体制として注目されるものである。しかし、一方で第1号被保険者の介護保険料上昇など施設建設にともなう財政負担の上昇に対する懸念から、特定施設の総量規制の規定も同時に設けられた事により、特定施設の数的増加は頭打ちとなり、代わって建設規制を受けない高齢者専用賃貸住宅などの【住宅型】サービス提供形態にシフトする傾向となるであろう。本論では介護保険サービス提供形態を整理し、【住宅型】にシフトする環境要因を挙げ、それに伴って発生すると考えられる新たな課題を指摘したい。
- 2008-03-10
著者
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