残留塩素に関する研究
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概要
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飲料水やプール腰洗槽の消毒の目安となる残留塩素濃度に注目し,残留塩素濃度の測定法と残留塩素の安定性の問題点について検討し以下の結果を得た。1)クロム酸・重クロム酸混合液の標準比色液と黄色ホロキノンの連続吸収スペクトルの極大吸収が異なりこの比色液を用いて残留塩素濃度を正確に測定することは不可能である。2)黄色ホロキノンは不安定であり,標準比色液として使用できないことが示唆された。3)学校のプールの腰洗槽の残留塩素濃度基準である50~100mg/1においてジクロロイソシアヌール酸ナトリウムは飲料水及びプール水のpH値の基準値内であり問題はないが,次亜塩素酸ナトリウムは強いアルカリ性を示し腰洗槽に使用することは望ましくない。We have focussed attention on residual chlorine level as a guideline of disinfecting tap water and water used in a body pre-washing place in a swimming pool.In this report,problems of quantitative determination and the and the stability of residual chlorine are be described.1)Absorption spectrum of reaction mixture of K_3 CrO_4-K_2 Cr_2 O_7 differed from that of yellow holoquinone by the reaction between chlorine and o-tolidine.For this reason,residual chlorine could not be precisely measured by using the conventional solution of the mixture of K_2 CrO_4-K_2 Cr_2 O_7.2)Since yellow holoquinone was unstable,it could not be applied as the conventional colormetric solution.But we have found an effective spectrophotometric procedure,based on the absorption of yellow holoquinone at the 435nm.3)In the case of application of diisocyanurate used both in the school swimming pool and the body pre-washing place the pH values of these water in the range of 50~100mg1 were permitted at pH 5.8~8.6.In contrast,the use of sodium hypochlorite was not recommended for its strong alkalinity.
著者
-
山内 美穂
大阪教育大学養護教室
-
増田 勉
四天王寺国際仏教大学
-
山本 信弘
大阪教育大学養護教諭養成課程
-
山本 信弘
大阪教育大学教員養成課程保健体育教育講座教育保健学専修
-
山下 節義
奈良医大・衛生
-
仁田 波子
大阪教育大学養護教室
-
安田 良美
大阪教育大学養護教室
-
米沢 祐子
大阪教育大学養護教室
-
増田 務
四天王寺国際仏教大学
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