出生前診断の告知後のケアを考える -家族へ不信を訴えながら分娩管理のため入院してきた1事例-
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概要
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妊娠中期に胎児奇形の告知をうけ,家族や夫に対して不信感や怒りを抱いたまま分娩管理目的で入院してきた妊婦の看護を経験した. 看護目標として,1.感情を表現できる,2.家族と悲しみを分かち合える,3.児の将来についての意思決定に参加できる,4.母乳栄養の促進にむけてケアを行ない良好な結果を得ることができた.母乳栄養に対する関わりから,母親という自覚と自信が芽生え,児の現実と将来へ目を向けることができ,さらに夫に対しても目を向ける余裕がでてきた. 今回のケースを振り返り,告知後のフォローのあり方,家族間の調整,生まれてきた子との愛着形成について検討した.
- 長崎大学の論文
著者
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宮原 春美
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
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宮下 弘子
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
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前田 規子
長崎大学医学部遺伝カウンセリング室
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前田 規子
長崎大学医学部保健学科
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前田 規子
国立長崎中央病院産婦人科病棟
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